*このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイトを含む)を利用しています*
こんにちは、オイチです。
10年前に田んぼと畑を引き継ぎ、現在は田んぼを4反、畑は3箇所合わせて1反ほどを耕しています。
田んぼは1年の流れが決まっていて、やり方を変えるのはむずかしいけれど、畑は自由度が高く、より環境にやさしく、無理なく続けられる方法を探してきました。
その中で出合ったのが「菌ちゃん農法」です。
この記事では、菌ちゃん農法の基本から、やり方、わたしが実際にやってみて感じたメリット・デメリットについて、わかりやすくご紹介します。
菌ちゃん農法とは?微生物の力で土を育てる自然農法
菌ちゃん農法は、微生物の力を活かして土を育て、野菜を元気に育てる自然農法です。
この農法を広めたのは吉田俊道さん、通称「菌ちゃん先生」。
菌ちゃん先生は、微生物たちのことを「菌ちゃん」と親しみを込めて呼び、彼らの力を借りて野菜を育てる方法を全国に広めています。
この農法では、土の中に空気と菌ちゃんのエサ(草、木、竹など)を入れ、微生物たちを育てることで、耕さなくても豊かな土をつくことができます。
菌ちゃん農法のやり方・考え方 【家庭菜園にも応用可】

菌ちゃん農法のおおまかな流れ
- 土の中に空気と菌ちゃんが好きな食べ物(草、木、竹)を入れる
- 土の中を育った菌ちゃんでいっぱいにする(2〜3ヶ月掛かる)
- その土に苗を植える
- 土の中で微生物と野菜がしっかりつながる
- 菌ちゃんたちが作り出す生理活性物質が野菜に伝わる
- 害虫や病気に強い元気な野菜が育つ
畑だけでなく、プランターや肥料袋栽培でも同じです。
>>>関連記事はこちら : プランターでもできる!菌ちゃん農法の始め方
菌ちゃん農法と微生物の関係
菌ちゃん先生の考え方は、「土を健康にすれば、作物も健康に育つ」というものです。
本来、土の中には目に見えない微生物=菌ちゃんがたくさんいて、これらが自然の肥料や防御力を作り出してくれます。
しかし、昨今は化学肥料や農薬を使うことで、害虫や病気を防いでいるので、同時に微生物=菌ちゃんもいなくなった土になっていてどんどん土がカチカチになっているという懸念があるのです。
害虫に野菜が食べられないよう農薬を使って、栄養をあげるために化学肥料を使う。
その影響で微生物がいなくなり、土がカチカチになる。
かたい土を耕して化学肥料を施して野菜を育てるけれど虫がつく。
そのような悪循環を断ち切って、微生物=菌ちゃんたちのチカラを借りて、野菜を育てようという活動されています。
※注
菌ちゃん先生は、苗が弱っている時には即効性のある肥料で一時的に元気を取り戻すために液肥などの使用には寛容です。
苗が弱ってしまって元気に育たないからです。
なぜ微生物が大事なの?
土の中の微生物は、草や枯葉を分解して植物が吸収しやすい栄養に変える役割を持っています。
さらに、微生物の活動で土がフカフカに柔らかくなるので、作物の根がしっかりと育ち、丈夫でおいしい野菜が育つのです。
また、健康な土壌に育った野菜は害虫にも強く、農薬に頼る必要が減ります。
これらが菌ちゃん農法の大きな特徴です。
菌ちゃん農法では、微生物=菌ちゃんたちが主役なのです。
菌ちゃん農法のメリット

- 耕さなくてよい:微生物の活動で土がふかふかになるので、重労働が減ります。
- 環境にやさしい:草や残渣を焼かずに再利用。CO₂削減にも貢献。
- 野菜が元気に育つ:微生物で育った野菜は栄養が豊富で味も良く、安全。
- 害虫に強い:健康な土で育った野菜は病気や害虫にも強くなります。
- 低コスト:肥料や農薬に頼らないので出費が抑えられます。

化学肥料は海外から輸入された原料を使って作られるから、年々価格が高騰しています。だからこそ、菌ちゃん農法のように自然の力を活かす農法が広まってほしいなと思います。
菌ちゃん農法のデメリット

- 土づくりに時間がかかる:菌ちゃん農法では、糸状菌を育てるために高く畝(うね)を作らないといけないのでうねたてに手間と時間がかかります。
- 直ぐに始めにくい:畝を作って糸状菌が発生して育つまで数ヶ月待つ必要があるのですぐに苗を植えて育てることはできないです。
- 効果が見えにくい:微生物の働きは目に見えないため、はじめは効果が分かりづらいと感じることがあるかもしれません。
ただし、これは「最初だけの手間」。一度うまく循環が回れば、次の年からはかなりラクになります。
まとめ|菌ちゃん農法は「自然とつながる農法」
- 微生物=菌ちゃんが土の中の草や枯れ葉を分解して土をフカフカにしてくれる
- 土の中を菌ちゃんでいっぱいにして、元気な野菜を育てる
菌ちゃん農法は、草や木、落ち葉などを資源として活かし、微生物の力で土を耕さずに豊かにする環境にやさしい農法です。
重労働が減り、資材も身近なもので揃い、畑がなくてもプランターでも始められます。
農薬や化学肥料に頼らない方法を探している方、家庭菜園をもっと自然に、無理なく楽しみたい方にぴったりの方法です。
是非、あなたの暮らしの中にも「菌ちゃん農法」を迎えてみてください。
参考書籍:

関連記事:畑や庭などの小さなスペースで菌ちゃん農法を試すための、うねたてと土づくりのやり方を図解で解説しています。